からだと自然
食べ物が原因の遅延型アレルギー − 食後しばらくして腹痛や不安感、精神疾患などの体調悪化
Glass Story
高度経済成長以降、激増するアレルギー疾患。
今では国民の半数がアレルギーを抱えているという報告もあります。
このアレルギーのうち食物アレルギーに関しては、実は二つの種類があります。
一つは、アナフィラキシーショックのような口に含んだらすぐに症状が現れる〈即時型(そくじがた)〉と呼ばれるもので、一般的に馴染みもあり、保険も適用されます。
そして、もう一つが、近年話題となっている、数時間から数日と、しばらくして体調悪化の症状が出る〈遅延型(ちえんがた)〉と呼ばれるものです。
この〈遅延型〉は、現れる症状も〈即時型〉の急性症状とは違ったものとなっています。
たとえば、イライラや不安感など精神疾患のような症状や、疲労感、眠気、肩こり、下痢や便秘といった体調悪化、肌荒れのような美容問題といった慢性的な症状が出る。
だから、「なんだか体調が悪いなあ」という、不定愁訴や自律神経失調症の原因の一つとして、この遅延型アレルギーが注目を受けています(〈即時型〉で陰性でも、〈遅延型〉で反応が出る場合もあり得ると言います)。
ただ、残念ながらまだ日本ではあまり理解が進んでいません。
そのため、検査も保険が適用されず、特定の病院などからアメリカに血液を輸送して検査をするという形になります。
*参考までに、受付が可能ないくつかの病院を挙げたいと思います。
僕も上記の病院で、藁をもつかむ気持ちで検査を体験しました。
検査結果を見ると、本来あった即時型のもの以外にも、びっくりするくらい多くのアレルギー反応が出ていました。
原因不明の慢性的な症状と言うのは、なかなか言葉にして伝えることも難しく、原因が分からない場合には、病院に行っても「気のせい」と言われるか、「心の病」と言って精神科に回されてしまうケースも多いだろうと思います。
僕のケースで言うと、大抵夜遅く、10時過ぎくらいに症状が分かりやすく出ます。
腸がむにゅむにゅと動き出して、体内がアトピーのようにかゆくなったり、イライラや不安感が止まらなくなったりする。
あるいは、脳がスポンジのようにスカスカとなったり言葉にできない嫌な眠気に襲われたり、血流が止まっているような状態に襲われる(これはのちに化学物質過敏症の影響もあると分かりました)。
こうした体調悪化に加えて、どれがアレルゲンか分かっていないときは症状が突然現れたように思える。
だから、まるで暗闇でいきなり殴られて周囲を見回しても誰もいないような感覚とでも言いましょうか、症状の辛さと相まって不安や恐怖でいっぱいの日々でした。
検査でアレルゲンが判明してからは、丁寧に食事から外していきました。
すると、溢れんばかりの症状が、ひとつ、またひとつと消えていきました。「整理された」と言った方がいいかもしれません。ああ、この症状は食べ物が原因だったんだなと。
もちろん、重要なことは、なぜアレルギーが増えているのかということであって、アレルゲンを外すことだけでは「根治」には繋がらないかもしれません。
また、この検査は、国内で保険適用を受けるものではないため費用や時間がかかります。
それでも、僕の体験から言うと、心と症状がだいぶすっきりと落ち着いたことは確かです。
もし、費用がかかって手が出せないという場合は、一、二週間ほど食事を整えてみるだけでも変化が実感できると思います。
シンプルな食事を心がけ、たとえば玄米と味噌汁、魚、野菜、果物。味付けは良質な塩のみ。水分は水や野菜ジュース程度に留めるようにする。
まずは混乱した症状を、自分なりに整理していくことが大切です。それは何よりも、「変われる」という希望に繋がっていくでしょう。



